1. 地縛囚人 ストーン・スィーパーとは?
「地縛囚人 ストーン・スィーパー」は、レベル5・闇属性・悪魔族の効果モンスターです。
「地縛」や「地縛囚人」テーマに属し、フィールド魔法を利用した自己展開と、悪魔族チューナーのサーチを担う重要な存在です。
カードテキストは以下の通り。
地縛囚人 ストーン・スィーパー
星5 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻1600 / 守1600
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドゾーンにカードが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキからレベル3以下の悪魔族チューナー1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合・SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
2. 地縛囚人 ストーン・スィーパーの強み
● フィールド魔法があれば容易に特殊召喚
条件は「フィールドゾーンにカードがあること」。専用フィールド魔法《地縛地上絵》を始め、他のフィールド魔法でも問題なく条件を満たせるため、自己展開が非常にしやすいです。レベル5ながら、召喚権を使わずに場に出せるのは大きな利点です。
● 悪魔族チューナーをデッキからサーチ
②の効果は自身を手札から捨てることで、レベル3以下の悪魔族チューナーをデッキから手札に加えられます。
「地縛囚人」モンスターや他テーマの悪魔族チューナーにアクセスでき、初動を安定させる優秀なサポートです。
● 融合・シンクロ特化デッキと好相性
②の効果使用後は融合・シンクロ以外のEXデッキモンスターを出せなくなる制約が付きますが、「地縛神」やシンクロ軸と噛み合っており、ほとんどデメリットになりません。むしろ役割が明確で、構築の方向性を定めやすいです。
3. 地縛囚人 ストーン・スィーパーを活かすデッキ構築
● 地縛囚人デッキ
地縛囚人テーマにおいては必須級の採用。フィールド魔法を条件に特殊召喚しつつ、必要な悪魔族チューナーを確実にサーチできます。シンクロ展開の安定化に大きく貢献します。
● 悪魔族チューナーを初動とするデッキ
「悪魔族チューナー」を軸に動き出すデッキにおいて、ストーン・スィーパーは極めて有用です。②の効果によって欲しいチューナーへ直接アクセスできるため、安定性が格段に向上します。制約も「融合・シンクロ」に限定されるだけなので、そうした構築であれば全く問題になりません。
● フィールド魔法活用デッキ
①の効果は「フィールドゾーンにカードが存在する」だけで発動できるため、専用カード《地縛地上絵》だけでなく、汎用フィールド魔法を採用するデッキでも扱いやすいです。レベル5という数値もシンクロや融合の素材として十分活かせます。
4. キーカードとの相性
カード名 | 相性・役割 |
---|---|
地縛地上絵 | ストーン・スィーパーの①特殊召喚条件を満たすフィールド魔法。地縛囚人デッキの中心。 |
地縛囚人 グランド・キーパー | サーチ先の筆頭。召喚・特殊召喚時に仲間を展開でき、場の維持効果も持つためシナジー抜群。 |
地縛囚人 ライン・ウォーカー | こちらもサーチ対象。テーマ魔法のサーチや妨害効果を持ち、展開の安定性と制圧力を高める。 |
テラ・フォーミング | 地縛地上絵を安定して引き込むカード。ストーン・スィーパーの自己特殊召喚にも直結する。 |
異界共鳴-シンクロ・フュージョン | ライン・ウォーカーがサーチ可能な融合兼シンクロ補助カード。召喚制約と噛み合い、展開を加速できる。 |
5. 地縛囚人 ストーン・スィーパーの弱点
- 展開制約
②効果後は融合・シンクロしか出せないため、リンクやエクシーズを多用するデッキでは相性が悪い。 - 単体での打点不足
攻守1600とステータスが低いため、戦闘で場持ちするカードではなく、あくまで展開の潤滑油としての運用に留まります。
6. 環境における評価(2025年10月時点)
「地縛囚人 ストーン・スィーパー」は、現在の環境で主流のデッキに必須級の採用率を誇るカードではありません。
しかし、その効果は「地縛」デッキ以外にも応用可能であり、幅広い構築で注目されています。
特に②の効果は、自身を捨てるだけでレベル3以下の悪魔族チューナーに直接アクセスできる点が非常に強力です。
悪魔族チューナーを初動に組み込むデッキにおいて、このサーチ性能は安定性を大きく底上げしてくれます。
さらに①の自己特殊召喚効果も、フィールド魔法を採用しているデッキなら自然に条件を満たせるため、展開補助やシンクロ素材として役立ちます。
②効果の後に課される「融合・シンクロしかEXデッキから特殊召喚できない」という制約も、シンクロ主体のデッキであればむしろ噛み合い、ほとんどデメリットになりません。
そのため環境トップで見かけることは少ないものの、
「悪魔族チューナーを必要とするデッキの安定性を高める潤滑油」
として独自の存在感を持つカードといえるでしょう。
7. 使いこなすコツ
- フィールド魔法を切らさない
自己特殊召喚の安定性が大きく変わるため、フィールド魔法サーチ手段を多めに採用。 - サーチ先を使い分ける
状況に応じてグランド・キーパーやライン・ウォーカーなど、適切な悪魔族チューナーを持ってくることで動きを最適化できます。 - 制約を前提にしたデッキ構築
リンク召喚やエクシーズを主体にするのではなく、シンクロ・融合展開に軸を置く構築にすることで無駄なく効果を活かせます。
8. まとめ
「地縛囚人 ストーン・スィーパー」は、
- フィールド魔法があれば容易に特殊召喚できるレベル5モンスター
- 自身を捨ててデッキから悪魔族チューナーをサーチできる
- 制約もテーマと噛み合い、展開を補助する優秀なサポート役
という特徴を持ちます。
派手なフィニッシャーではないものの、地縛囚人デッキの初動安定と展開サポートを一手に担う存在です。悪魔族チューナーを軸にする構築を目指すなら、間違いなくデッキに採用したいキーカードでしょう。