1. 裁きの龍とは?
《裁きの龍》は、「ライトロード」テーマを象徴する切り札級モンスターであり、
圧倒的なリセット能力と高打点を兼ね備えたフィニッシャーです。
通常召喚はできず、
墓地に4種類以上のライトロードモンスターが存在する場合のみ特殊召喚可能
という条件付きながら、
- 3000という高い攻撃力
- フィールドを一掃する全体破壊効果
- 墓地を一気に肥やす自己完結型設計
により、登場時のインパクトは今なお健在です。
カードテキストは以下の通りです。
裁きの龍
星8 / 光属性 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2600
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の「ライトロード」モンスターが4種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
①:1000LPを払って発動できる。フィールドの他のカードを全て破壊する。
②:自分エンドフェイズに発動する。自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。
2. 裁きの龍の強み
● 条件を満たせば手札から即座に特殊召喚
裁きの龍は、
自分の墓地にライトロードモンスターが4種類以上存在する
という条件を満たすだけで特殊召喚できます。
ライトロードは元々、
- 自身の効果
- 魔法カード
- エンドフェイズの墓地送り
によって自然に墓地が増えていくテーマのため、
意識せずとも条件が揃いやすいのが特徴です。
一度条件を満たせば、
複数枚を連続で特殊召喚することも可能で、
爆発力の高い展開に繋がります。
● LP1000で発動できる全体破壊効果
①効果は、
1000LPを支払うことで、フィールドの他のカードを全て破壊する
という非常にシンプルかつ強烈な効果です。
この効果のポイントは、
- モンスター・魔法・罠をまとめて破壊
- 対象を取らない
- 1ターンに何度も使える
という点にあり、
盤面を一度リセットする力を持っています。
後攻で使えば一気に盤面を返す切り札になり、
1度止められてもコストさえ払えば何度でも使用可能です。
● エンドフェイズの墓地肥やしで自己完結
②効果により、
自分エンドフェイズにデッキの上から4枚を墓地へ送る
処理が行われます。
一見デメリットにも見えますが、
- ライトロードの種類数を増やせる
- 後続の裁きの龍を呼び込みやすくなる
- 墓地効果を持つカードを落とせる
といった形で、
テーマと完全に噛み合った自己強化効果になっています。
3. 裁きの龍を活かすデッキ構築
● 純ライトロード
最も基本となる構築。
墓地にライトロード4種を揃えるスピードが速く、
裁きの龍を最大限活かせます。
- 盤面リセット
- 高打点による押し切り
- 墓地リソースの大量確保
という流れが自然に成立します。
● ライトロード混合墓地利用デッキ
ライトロードを墓地肥やし要員として採用し、
裁きの龍をフィニッシャーとして使う構築も存在します。
条件はやや重くなりますが、
決まった際の制圧力は健在です。
4. 裁きの龍との相性
| カード名 | 相性・役割 |
|---|---|
| 光の援軍 | ライトロードをサーチしつつ墓地を肥やす最重要魔法。条件達成を大きく早める。 |
| ライトロード・ビースト ウォルフ | 墓地送りをトリガーに特殊召喚でき、シンクロ・エクシーズ・リンク召喚の素材に使える。 |
| ライトロード・アサシン ライデン | 墓地肥やし要員かつチューナー。展開と条件達成を両立する。 |
| ソーラー・エクスチェンジ | 手札交換と墓地肥やしを同時に行える魔法。安定性を高める。 |
| 光道の龍 | ライトロード展開のキーとなるモンスター。墓地へ送られるとデッキから裁きの龍をサーチできる。 |
5. 裁きの龍の弱点
- 条件を満たすまでは完全に手札で腐る
- 自身以外を全て破壊するため、巻き込みに注意が必要
- 墓地肥やしによるデッキ切れリスク
特に、
デッキ切れに関しては常に注意が必要で、
裁きの龍+ライトロードモンスターが並ぶと
かなり早いペースでデッキが減っていきます。
6. 環境における評価
裁きの龍は、
現代環境の最前線では見かけにくくなったものの、
テーマの完成度とロマン性を兼ね備えた名カードとして高い評価を受けています。
ライトロードというテーマを語る上で、
欠かすことのできない存在です。
7. 使いこなすコツ
1. 早めに手札に確保しておく
ライトロードの効果で裁きの龍が墓地へ落ちる前に、光道の龍などの効果で手札に確保しておく。
2. 墓地のライトロード種類数を常に意識する
墓地からの蘇生や除外などにより4種類を下回ると次が続かない。
3. デッキ残枚数を必ず確認する
②効果による自滅を防ぐための基本。
8. まとめ
《裁きの龍》は、
- 条件付きながら高い展開力
- LP1000で放てる強烈な全体破壊
- 墓地肥やしによる自己完結性能
を備えた、
ライトロードの象徴にして最終兵器です。
環境カードではなくとも、
テーマの魅力と爆発力を体現する1枚として、
今なお強烈な存在感を放っています。
