1. 儀式の下準備とは?
《儀式の下準備》は、儀式召喚を扱うデッキにおいて
儀式魔法+対応する儀式モンスターを同時に確保できる
非常に優秀なサーチ魔法です。
このカードの最大の特徴は、
- 儀式魔法カードを1枚
- そのカード名が記された儀式モンスターを1体
合計2枚を一度に手札へ加えられる点にあります。
儀式デッキ特有の
「魔法はあるがモンスターがない」
「モンスターはあるが魔法がない」
といった事故を大幅に軽減し、
儀式召喚の安定性を根本から引き上げる1枚です。
カードテキストは以下の通りです。
儀式の下準備
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。そのカード2枚を手札に加える。
2. 儀式の下準備の強み
● 儀式召喚に必要な2枚を同時に確保できる
①効果により、
デッキから儀式魔法1枚と、そのカード名が記された儀式モンスター1体を
デッキまたは墓地から手札に加える
ことができます。
この「2枚同時サーチ」が持つ意味は非常に大きく、
- 初動の安定性が大幅に向上
- 儀式の噛み合わなさを解消
- デッキ構築の自由度が上がる
といったメリットがあります。
特に、
1枚初動になりづらい儀式テーマにおいて、
下準備1枚=儀式展開の準備完了
と言えるほどの信頼性を誇ります。
● 墓地の儀式モンスターも回収できる柔軟性
儀式モンスターは
デッキだけでなく墓地からも選択可能なため、
- 破壊などで墓地へ送られた儀式モンスターを回収
- コストで落とした後の再利用
- 中盤以降のリソース回復
といった使い方も可能です。
サーチ札でありながら
リカバリー性能も兼ね備えている点は、
他のサーチカードにはない強みです。
● 1ターン1枚制限がある分、効果は非常に強力
「このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない」
という制限はありますが、
その分、効果は非常に強力に設計されています。
複数枚を同時に引いても腐りやすい反面、
引けた1枚の価値が非常に高いのが
儀式の下準備の特徴です。
3. 儀式の下準備を活かすデッキ構築
儀式の下準備を活かせるデッキレシピ
基本的に、
儀式魔法に儀式モンスター名が記載されているテーマであれば、
ほぼ無条件で採用候補になります。
【粛声デッキレシピ】
【粛声ネクロスデッキレシピ】
【粛声リジェネシスデッキレシピ】
「儀式魔法と儀式モンスターが1対1で対応している」
構造のテーマほど、このカードの恩恵は大きくなります。
4. 儀式の下準備との相性
| カード名 | 相性・役割 |
|---|---|
| 粛声なる祈り | 儀式魔法に記された「粛声なる守護者ローガーディアン」を同時に手札へ加えられる代表例。下準備1枚から粛声儀式の中核となるモンスターにアクセスでき、初動の安定性を大きく高める。 |
| 巳剣之神鏡 | 儀式魔法に「天叢雲之巳剣」が記されているため下準備に対応。高レベル儀式モンスターを確実に確保でき、巳剣デッキの事故率軽減に貢献する。 |
| 凶導の葬列 | 儀式魔法に「凶導の白騎士」が記されており、下準備で両方を同時に揃えられる。教導・凶導ギミックを含む構築で、必要札を一括で確保できる点が強み。 |
| リヴェンデット・ボーン | 儀式魔法に「リヴェンデット・スレイヤー」のカード名が記されているため下準備に対応。アンデット儀式特有の初動不安定さを補い、展開準備をスムーズに整えられる。 |
| 宣告者の神巫 | 儀式サポートと墓地肥やしを兼ねるモンスター。下準備で揃えた札を無駄なく使いやすい。 |
5. 儀式の下準備の弱点
- 儀式魔法に儀式モンスター名の記載が必要
対応していないテーマでは一切使えない。 - 1ターン1枚発動制限がある
複数枚引くとテンポが落ちやすい。 - 儀式素材は別で用意する必要がある
儀式魔法と儀式モンスターは揃うが、儀式素材は別で確保する必要がある。
6. 環境における評価
《儀式の下準備》は、
儀式テーマが環境に浮上するたびに再評価される
定番かつ信頼性の高い汎用サーチ魔法です。
派手な1枚初動ではありませんが、
- 安定性
- 再現性
- デッキ構築の自由度
という点で、長年にわたって高く評価されています。
7. 使いこなすコツ
1. 初動で使うか、中盤用に温存するかを見極める
基本的には初動で使うが、手札次第では最初に撃たず後続確保に回す判断も重要。
2. 墓地回収を前提にしたサーチを意識する
儀式モンスターを何かのコストとして墓地へ落としてから回収する動きも強力。
3. 他の儀式サポートと役割を分けて採用する
下準備に頼り切らず、別角度のサポートと併用すると安定する。
8. まとめ
《儀式の下準備》は、
- 儀式魔法と儀式モンスターを同時に揃える
- 儀式デッキの事故率を大幅に下げる
- 初動から中盤まで幅広く使える
という、儀式テーマにおける完成度の高いサポートカードです。
対応テーマであれば、
採用を検討しない理由がほとんどない1枚と言えるでしょう。
