1. 真竜剣皇マスターPとは?
《真竜剣皇マスターP》は「真竜(しんりゅう)」テーマに属する、
アドバンス召喚を主体とするコントロールデッキで使用される最強クラスのエースモンスターです。
最大の特徴は、
アドバンス召喚時にリリースしたカードの種類に応じて“効果を受けない耐性”を獲得できる
という超強力な特殊耐性。
さらに②効果により、
フリーチェーンの破壊効果まで備え、
- 耐性
- 除去
- 戦闘力
を併せ持つ、制圧にもフィニッシュにも関わる万能モンスターです。
特に永続魔法・永続罠をリリースできる真竜特有のアドバンス召喚ルールにより、
1枚のモンスターとして破格の強さを発揮します。
カードテキストは以下の通りです。
真竜剣皇マスターP
星8 / 光属性 / 幻竜族 / 攻2950 / 守2950
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
①:このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードの元々の種類(モンスター・魔法・罠)と同じ種類の効果を受けない。
②:このカードがアドバンス召喚されている場合、自分・相手ターンに1度、自分の墓地から永続魔法・永続罠カード1枚を除外し、フィールドの他のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
2. 真竜剣皇マスターPの強み
● リリース素材の種類に応じて“効果を受けない”耐性を獲得
《真竜剣皇マスターP》の代名詞とも言える能力。
アドバンス召喚の際に
- モンスター
- 永続魔法
- 永続罠
をリリースしていれば、その種類の効果を一切受けません。
例:
- モンスター+永続魔法でアドバンス召喚 → モンスター効果+魔法効果を受けない
- 魔法+罠でアドバンス召喚 → 魔法+罠効果を受けない
2種類の耐性を獲得するのが基本で、
真竜デッキでは「モンスター+永続罠」などを揃えることが容易。
2種類の耐性を付与できれば、かなり突破されにくい盤面を作れます。
● フリーチェーンの破壊効果(②)が極めて強力
②効果は、アドバンス召喚されていれば
自分・相手ターンに1度、永続魔法・永続罠を除外して破壊する
というフリーチェーン除去。
ポイント:
- 対象を取るものの、耐性を付けたマスターP自身はほぼ止まらない
- 自身の耐性と合わせて盤面制圧力が跳ね上がる
- 相手ターンに妨害として活用可能
真竜は永続カードが多く墓地に溜まるため、②効果を継続的に使用できます。
● 永続魔法・罠をリリースできる真竜特有の召喚方法
通常、アドバンス召喚はモンスターをリリースしますが、
真竜では永続魔法・永続罠をリリースできるため、
消費が実質ほぼノーコスト化しています。
- 《真竜凰の使徒》
- 《真竜の継承》
- 《真竜の黙示録》
などの「真竜」永続魔法・罠は、魔法&罠ゾーンから墓地へ送られると、フィールドの魔法・罠orモンスターを破壊できる効果を持っているので、相手のカードを除去しながら《真竜剣皇マスターP》を出すことができます。
3. 真竜剣皇マスターPを活かすデッキ構築
● 純真竜コントロール
最もマスターPを強く扱える構築。
永続魔法・永続罠を大量に投入し、
- 耐性付与の種類を揃えやすい
- 墓地に永続が溜まりやすく②の破壊効果を毎ターン使える
という形に自然と整います。
《真竜拳士ダイナマイトK》《真竜の継承》《真竜の黙示録》などを軸に、
長期戦に強い盤面形成を目指します。
● 十二獣真竜
かつて環境で有名だった組み合わせ。
十二獣の展開力を利用して耐性マスターPを早期に用意する型。
現在では昔ほど見かけませんが、
“展開の早いテーマ+真竜ギミック”というコンセプトは依然有効です。
● 罠多めのメタビート型
永続罠が多い構築はマスターPのリリース・②効果の燃料を自然に確保できるため好相性。
特に
などと併用すると、耐性マスターPがほぼ突破不可能な壁になります。
4. 真竜剣皇マスターPとの相性
| カード名 | 相性・役割 |
|---|---|
| 真竜拳士ダイナマイトK | 永続罠を展開しながらアドを稼げるカード。マスターPのリリース素材確保に最適。 |
| 真竜の継承 | 自分のターンに最大で3枚のドローが可能に。②効果の除外コストにもなる。 |
| 真竜の黙示録 | 守備を固めつつリリース素材を供給。破壊効果は相手の展開を抑える役割も。 |
| ドラゴニックD | デッキから真竜をサーチする最重要カード。アドバンス召喚の準備を迅速に整える。 |
| テラ・フォーミング | ドラゴニックDへアクセスする補助札。初動の安定性が大幅向上。 |
5. 真竜剣皇マスターPの弱点
- 耐性の種類によっては突破される
罠&モンスター耐性を付けても、魔法に弱いなど偏りが生じる。 - 対象を取る除去しか持たない
②は強力だが“対象を取る”ため、対象耐性持ちには触れない。 - アドバンス召喚前提
アドバンス召喚できなければ本来の性能を発揮できず、初手の手札に左右される側面もある。
6. 環境における評価
マスターPは過去に環境トップを支配した実績があり、
現在でも真竜デッキのキーカードとして評価されています。
特に
- 耐性獲得
- フリーチェーン除去
- アドバンス召喚の軽さ
が揃っており、条件さえ整えば環境テーマにも引けを取らない制圧力を発揮します。
ただし、
当時と比べると除去性能や速度が上がった現環境では、
耐性の隙を突かれやすい点も評価に影響しています。
7. 使いこなすコツ
1. リリース素材の種類を必ず2種類以上確保する
魔法・罠・モンスターの内の2種類の耐性を付けることで、突破されにくい盤面が完成する。
永続魔法罠を並べてからアドバンス召喚するのが基本。
2. 墓地の永続カードを残し、②の破壊効果を継続使用する
永続が枯れると②の妨害が止まる。
リソース管理と破壊タイミングを丁寧に扱うことで、制圧力が長く続く。
3. 耐性がない部分をカバーする構築にする
モンスター効果耐性がついてない場合には《スキルドレイン》や《帝王の溶撃》でカバーするなど、耐性がない部分を他のカードで補強すると強力。
8. まとめ
《真竜剣皇マスターP》は、
- アドバンス召喚で“効果を受けない”耐性を獲得
- フリーチェーンで除去できる②効果
- 永続魔法・罠を素材にできる“真竜ならでは”の運用法
と、過去に環境を席巻したほどのポテンシャルを持つ制圧モンスターです。
現代環境でも、構築次第では十分に戦える強さを持ち、
耐性+妨害という王道コントロール戦術を体現するカード。
アドバンス召喚の準備と、リソース管理をしっかり行うことで、
マスターPは今でも強力な“勝ち筋の中心”として輝きます。
